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【観た】映画:モンサントの不自然な食べ物~これからを生きるために知っておきたい多国籍企業のこと~

toukibi

この食べ物はどこからやってきたのだろう

誰がどんな風に育てたのだろう

それを知ることは難しいことなのだろうか

自分のところで採れたとうもろこしを直売、茹でて販売しているお姉さん。

心遣いがとても素敵だった。

農業大国フランスで150万人が観た食のドキュメンタリー映画

【まとめ】「モンサントの不自然な食べ物」を観たときのこと

 

モンサントと聞いてピンと来る人は少ないかもしれないけど、「ラウンドアップ」「グリホサート」といえばピッと来る人はいるかもしれない。ラウンドアップは農薬(除草剤)で、グリホサートはラウンドアップの主成分。それを開発、製造しているのがアメリカの「モンサント」という大多国籍企業。ここ数年で急成長し、遺伝子組み換え技術の特許を取得している。その技術を活かして、大豆の種子などを販売している。

その大豆はラウンドアップレディという名前で、除草剤「ラウンドアップ」に耐性のある大豆なのだ。つまり、ラウンドアップを大豆に散布しても枯れるのは雑草だけで、大豆は枯れないという仕組み。

モンサントから遺伝子組み換えの種子を購入している農家は、自家採種・再作付が禁止されている。つまり、作物を育てる限り、モンサントから買い続けなければならない。遺伝子組み換えの種子は自家採種をして、その種を播くと不具合が出てくる可能性があるのだろう。

悲しいことにこの不自然な大豆はアメリカで流通している大豆の90%を占めていて、その作付面積は1億ヘクタールにものぼるそうだ。

遺伝子組み換えのはじまりとは

遺伝子組み換えがアメリカ合衆国で認可されたのはごく最近、1996年のこと。

食糧不足を解消するためにバイオテクノロジーの開発が急がれ、そのための開発に巨額の資金がつぎこまれた。そのせいで後には引けなくなり、政界や農業会の人の見えない力で安全性を確認するテストもうやむやのままに終えられ、認可される事になってしまった。

そんな背景を持つために、遺伝子組み換えに関する法律が整備されないまま、遺伝子組み換えの野菜は流通している。そのため、「遺伝子組み換え」という表示する義務はないらしい。(映画では総紹介されていたが、現在はどうなっているかは調べて見る必要がありそう)

食やコットンにまつわる黒い影

大豆だけでなく、映画ではモンサントが開発した牛成長ホルモンやコットンの栽培や遺伝子組み換えの危険にさらされるメキシコについても取り上げられていた。

牛のための成長ホルモンとは?

成長ホルモンを子牛に与えることで、牛の成長が早くなり、搾乳量もアップするというもの。しかし、牛成長ホルモンは牛への悪影響が大きく、ホルモン投与された牛は乳腺炎なったり、生殖に問題をきたしてしまうらしいのだ。

牛が乳腺炎になるとどうなるのかというと、牛乳に膿が混ざる。炎症を抑えるために抗生物質を投与して治そうとする。その抗生物質には発がん性があることが判明し、アメリカの隣国のカナダでは牛の成長ホルモンの使用が禁止されている。ヨーロッパも同様に禁止されている。だが、アメリカでは使われ続けている。

BT綿って何?

簡単にいうと、品種改良をしたコットンのこと。インドのある地域では流通しているのがBT綿のみで、綿農家にとって、在来綿の種子を買うという選択肢さえも奪われてしまっている地域もある。

怖いのはBT綿を育てるためにはBT綿の種子と専用の肥料を必ずセットで買わなければならないこと。

導入してから数年は品種の良い綿が採れていたが、数年後には不作が続き、種子を買うために借金をしなければ次の作付を行うことができなくなり、借金を苦に、自殺者が相次いだ。ヴィダルバという地域では1日に3人が自殺しているという。

農家にとって大変な負担となっているのにも関わらず綿の質が低いために、市場での綿の買い取り価格が安いという悪循環。BT綿の栽培農家は口々に「栽培をやめたい」と言っていた。

遺伝子組み換えの危険にさらされるメキシコのとうもろこし

アメリカのお隣、メキシコ。 メキシコでは遺伝子組み換え作物栽培を禁止している。トウモロコシの原産国はメキシコで、メキシコの人たちは在来種に誇りを持ち栽培している。さらに、在来種には利点もたくさんある。収量も多く、栄養価が高く、殺虫剤や肥料も不要で育てられるのだ。

栽培を禁止している一方でアメリカとの貿易協定により、遺伝子組み換え種による汚染が進んでいるのも事実だ。在来種と遺伝子組み換えの交配によって育つのは奇形のトウモロコシ。数メートルの高さまで伸びる。1つの花から1本しか実らないはずなのに、5本も実る。異常な発育が見られる。

農家の人も心配していて、対策が取られ、専門家により汚染を防ぐ方法を教授されていた。奇形を見つけたらおしべを摘み取る。それだけ。簡単だが、確実に防ぐ方法だ。

パラグアイ遺伝子組み換え作物栽培

パラグアイでは遺伝子組み換えが合法化されているために、遺伝子組み換え種の大豆の栽培が進んでいるそうだ。

2%の裕福な農家が農業面積の20%もの土地を所有しているために、裕福な農家が遺伝子組換え種による栽培を進めている。

小規模農家は太刀打ちできず、農業をできない状況になっている。遺伝子組み換えによる農業が進むということはその種子に合わせた肥料や農薬も流入してくるので、地域住民の農薬による健康被害が増大した。小規模農家は「農民のいない農業をつくる」と危惧していた。

しかも、パラグアイのこの大豆は地域に流通するのではなく、ヨーロッパへ輸出され、家畜の飼料となるそうだ。自給自足ができない仕組みになってしまっている。

批判せずにまず行動

この類の情報は調べなければ絶対に明るみに出てこないのだ。

まずは現実を知って、自分の中での選択肢を増やすことが大事。

自分が食べたり、身につけたりするものがどういう背景を持っていて、どんな風に育てられているのかを意識する。

批判することはとてもたやすいことだけど、行動で示していかなければ何も進まない。